1. HOME
  2. ブログ
  3. 持って生まれたもの

持って生まれたもの

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2022年11月28日のブログです。

人間誰しもそうですが、自分でもどうすることもできないことってたくさんあるわけです。

肉体面でも。精神面でも。

自分が備えている心身の諸々に目を向けて、乗り越えたいところ、優しく付き合ってあげたいところ、生かして伸ばしてあげたいところ、など、それなりに意識していくことは大事かなあと思います。

環境、というのは、そのあとに考えることなのに、往々にして、時間の問題、周りの人間の問題、など、自分自身の外側にばかり目を向けていることが多いかもしれません。ピアノだけの話ではありません。

どんな環境、状況であっても、自分自身に目を向けて、できる限り客観的にみようとすることを優先して生きたいものだと、あらためて感じています。そうしていけば、できることのひらめきも得られるし、環境の不自由さがあるからこそ集中できる、ということに気づける場合も多いと思います。

持って生まれたもの、というのは、小さなお子さまを見させて頂くたび、深く感じるものがあります。1体1のレッスンでお付き合いを継続していくのがピアノのレッスン。私自身、年齢と経験を重ねていく中で、昔は感じなかった多くのことを、今、レッスンを通して感じております。

ただ年を取っただけではなく、少しは成長させて頂いているのかな、と、思います。

その子が持って生まれたものを、そのまま生かしながら、楽しく向上していけるレッスン。一人一人同じになるわけがありません。それができるためには、専門的なスキルと、指導のスキル、人間に興味を持ち、知ろうとする心、多くのものが必要。

小さな子どもだから、アンパンマンが弾ければそれでよい、とはやっぱり思えず、本気の演奏で、本気の1音を、小さな子も含めて目の前の人に届けてあげられる先生を、いつも目指していたいと思います。