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味わうということ

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2025年7月22日のブログです。

ピアノが弾けるようになりたい、あるいは、色々な意味で自分の演奏をさらに磨いていきたい、という気持ちがほんの少しでもあるならば、行動し続けるしかありません。

練習をすることも、レッスンを受けることも、あるいは演奏を聴いたり音楽に関する何かを学んだりすることも、どれもが、大事な一歩です。

大事な一歩をどこに向かって歩くか、ということはとても大切で、今の問題点を解決できる方向に進まなければ意味がなくなってしまうので、そこだけは自分のアンテナをよく磨き、時には学び方を変える勇気を持ったり、やり方を変える工夫なども恐れてはいけないと思います。

本当に上手くなる、というのは(よい学び方であるという前提ですが)さなぎが蝶になるごとく、ある時から演奏がガラッと変わるものだと思っています。その段階が何度かあるものだと思います。そこにいくまで信じて学び続けられるか、ということです。

長い経験者の場合は、本気で変わりたいと思っていなければ、変わるのは難しいとは思います。自分をまあまあだと思っている場合、問題点を感じていないということなので。

自分の演奏を自分でどう感じているか、というところが学びの一歩目ですね。大事なのは他人からの評価ではないと思います。他人はたいがい褒めてくれるものですし。

・・・学びの過程では、色々な気持ちを味わいます。

楽しい、という言葉はとても都合がよくて「ピアノは楽しむものです」という言葉も聞いたりしますが、あまりにも雑な言葉だと感じます。(本当にその言葉どおりの、楽しむだけのレッスンも世の中にあるのかもとは思いますが、今そこには触れません)

美味しい、という言葉がありますが、ビールを美味しい、と言っても、ビールは苦いわけです。辛い物を美味しいという人もいますし、酸っぱいものも同じ。

ピアノを一生懸命やっていると、苦い、辛い、酸っぱい、という気持ちは出てきて当然だし、それをひっくるめて「美味しい」と感じるのが自然です。

演奏を達成した瞬間の喜びだけにとらわれず、そこに至る時間の、たくさんの味を「美味しい=楽しい」と感じて味わえることこそが、人生でピアノという楽器に取り組む醍醐味であることを忘れないで頂きたいと願います。

・・・このピアニズムと出会い、素晴らしい先生に恵まれたおかげで、前向きにピアノ人生を続けるかぎり、響きは変化していくということを知りました。感じ方も変わってきました。是非、より多くの皆様に、同じような感動体験をしていただきたいと思っています。