先生が演奏する意味
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2026年3月12日のブログです。
ピアノの先生は、わざわざ人前で演奏をしなくても、これまで学んできた技術や知識をもって、生徒さんたちに指導をすることは十分に可能です。先生自身が人前で演奏するための練習に割く時間やエネルギーを、すべて生徒さんたちへの指導に使う方が、指導の成果が上がるのではないか、という意見も、間違いとも言えないと思います。
私自身、かつて、人前でのソロ演奏をそれほどしていなかった頃の指導は、我ながらとても熱心だったと思いますし、ある意味今以上だったかも、とさえ思い返しています。
では、先生が演奏する意味とは?
この意味とは、生徒さん側にとって、ということです。
人前で演奏するというのは、綺麗ごとではないです。極端に言えば、恥をさらす覚悟を持って臨むことだと思います。ある意味、こわいことです。格好をつけず、ありのままの自分をさらけ出す、それが演奏というもの。先生自身がそのような姿を見せることそのものに、大きな意味がある、と、感じています。
指導することと、演奏することは、また別です。わかっていることと、今できる、ということはまた別です。ピアノ演奏の前では、先生も生徒もありません。皆、同じ。
…あえて精神面を先に取り上げて話しましたが、指導者側の立場での意味を考えますと、やはり、演奏し続けるメリットは、技術面での今の気づきを、レッスンで生徒さんに丸ごとお伝えできる、ということです。指導者としてそれなりに学び、練習を継続し、そして人前で演奏して初めて得られるのが「気づき」です。
いつでも、今、の気づきをレッスンに取り入れられるために、わたしは演奏をし続けていこうと思っています。