ピアノがもっと上手くなるには③「記録」
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2022年11月15日のブログです。
さて、意思を持って曲を選び、弾く場面、あるいは仕上がりの期日を決め、自分なりに本気で練習を始めたとします。
そこから、継続をしていくわけですが、先生についてレッスンしているかいないかは、ここでは触れず、あくまで自分の練習、というところだけに注目していきます。
今回の結論。
「練習の記録をしていく」という提案です。
記録、といってもいろいろありますが、「気が付いたことを書き留める」というイメージです。
楽譜に直接書き込むのはあまり良いことには思いませんので、書き込み用にコピーした楽譜などに、付箋なども上手く使いながら、上手くいかなかったこと、上手くいったこと(これ大事)、課題に感じること、などなど、練習をしながら、どんどん記録していきます。楽譜に書き込めるスペースはそんなにありませんので、専用のノートも用意し、活用していきます。
実際やってみるとわかりますが、案外、スラスラ書けなかったりする場合もあるかと思います。
身体で感じたことを言葉にする、というのは難しいものですが、やってみる価値はあると思います。
諸々、客観視する練習、というか。
先生に言われたことを書くのは簡単ですが、一人の練習で、自分で感じたこと、考えたこと、その時の疑問を記録しておくのです。何年かたって技術的に成長してから見てみると「うわー、こんなことを書いていたのか」と、自分でびっくりすることもありますが、一方、自分自身が進歩したこともはっきりわかります。
できるだけ小さなことでも気づけるようになるには、普段から、自分の弾いている状態を意識して感じることが大事だと思うわけです。そのための記録です。あとから読み直すため、というよりは、その場で記録できる、ということの意味が大きいです。もちろん、あとからも役に立ちますが。
こういうことを続けていくうちに、自分で練習のアイディアが浮かんできたりもします。
まずは自分で考え、自分なりに練習を重ね、記録しながら振り返り、考えてまた練習していく。これを繰り返していくうちに、自分だけでは解決できないことが出てきたりします。そうしていくと、先生に師事している場合には、レッスンでの学びが受け身だけにならずに、より深くなるでしょうし、もし、現在先生に師事していない場合には、そこで、その時にドンピシャな先生を探せて、レッスンを受けることができていくと、さらにスムーズに進めていける、というわけです。この話はまたのちに。
私自身の体験をもとにしたお話です。