自分の世界をもつ
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2024年12月4日のブログです。
ピアノを学んでいく上で、自分の世界を持っていることは、とても大事だと思います。
「自分の世界」は、誰にも邪魔されません。
ピアノを習うということ、弾くこと、音楽に親しむということは、まさに「自分の世界」を広げ、深めていくことでしかなく、外の世界に気をつかうことではありません。
「あなたの世界を広げるために、私で良ければ、有効活用してくださいね。」という気持ちで日々レッスンに向かっています。
ピアノを弾くこと、音楽を学ぶことは、たいていの場合、外の世界と無関係では成立しませんが、一番身近な外の世界「ピアノの先生」でさえ、その人の世界に介入することなどできません。
小さいうちから、自分の世界をちゃんと持っていてほしいと願う私が、幼児のレッスンに対して、わりと鷹揚に接する理由はそこにある気がします。ああしなさい、こうしなさい、と、おさえつけていくことは、得策ではないと思います。
根気がいりますが、演奏する上でまず一番大事なことは「指」ではない、と知った今だからこそ、焦らずに子供たちの成長を見守ることができている気がします。遊ばせながら身体の使い方を見ていたりもしますし、3年ぐらいして、身体を上手くつかって伸び伸び弾くようになると、嬉しいものです。
レッスンではだいたいいつもニコニコしているような感じですが、根っこの根っこのところに、自分には「厳しさ」が、あるのかなと思っています。どんなにやさしく接していても、かぎ取る人は、かぎ取っているかもしれません。
最近、「すべて自分に返す」、ということをモットーにしていて、経験したこと、感じたことなど色々なものを、思考で深堀りせずに、シンプルに自分のピアノの練習に落とし込むようにしています。物事の良い悪いのジャッジもしません。
ピアノの集中に変えていきます。音楽を通して自分の世界を深めていきます。
ピアノの先生なのだから、もっと耳が使えるように、もっと良い響きが出せるようにと、歩み続けることが一番大事なことだから。
演奏における無理のない身体の使い方、という観点で、これからもたくさんの人にお役に立てていけるよう、元気で頑張っていきたいと思います。