指使いのこと
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2023年7月15日のブログです。
先ほどのレッスンにて、ラフマニノフのある楽曲の指使いについて、大人の生徒さまとあれこれ検討し、短時間で発見がありましたので、ちょっとうれしくて記しておきたいと思います。
楽譜に書いてある指使い、というものは、あったりなかったりするわけですけれども、あったとしても、版によって違ったりもします。また、弾く人の身体的な違いにより、変えなければならなかったりもするものです。
今回、楽譜に書いてある指使いは、不適切ではないか、と、私自身感じ、生徒さまにも弾いてもらい自分も弾きながらどうすればいいかを検討していましたが、まずは書いてある指使いはどういう意図でそう書かれたか、を、知りたくなり、気持ちをそちらに向けて、指以外の身体の使い方(ここが相当大事)に着目しながらあれこれ試していくうちに、そうか、なるほど!というところにたどり着くことができました。
ピアノにおける指使いというのは、指だけの問題ではないということを、曲のレベルがどうであっても、より意識していきたいなとあらためて思いました。
やはり、きちんと弾いてみなければわかりません。それも、その曲をその曲のテンポで弾かなければわからないことはたくさんあります。指使い、というものは、とりあえず弾けるためだけにあるのではなく、その曲のその表現にふさわしい演奏ができるためにあるものです。だからやっぱり、よく考え検討することは大事ですね。
普段からピアノの練習に取り組み、様々な楽曲の譜読みをし、より良い演奏を求めることをやめなければ、今日のように、実感として生徒さまにお伝えすることができるのだ、と、ほっとした出来事でもありました。自分にできることは、まだまだ積み重ねていかなくては。
表面的な指導にとどまらない、より有益な助言ができる教師を目指していきたいと思います。これからです。