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覚えること 感じること

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年6月28日のブログです。

ピアノのレッスンでやりたいことはたくさんあります。覚えてほしいこともたくさんあります。

楽譜の読み方、音符や記号・・・そして、鍵盤上での音のだしかた。

生徒さんが「覚えるぞ」という強い意志で、または、「覚えなければならないことだ」というまっすぐな気持ちでレッスンに向かってくれれば、教えるほうはある意味、楽かもしれません。

でも、幼いお子さんの場合など、まだ「なんだかわからないけれど、ピアノ、音楽っておもしろそうだから、やってみてもいいかな」ぐらいの感じでレッスンに向かってくださる場合も多いです。いや、年齢を重ねても、このような感じで続けてくださることも珍しくはないかもしれません。

この時、「覚えるべきこと」を、どのようにはさみこんでいくか、生徒さんの興味の方向、集中の仕方などを観察しながら、様々試みております。教材も、最近は色々使って、ためしております。幼児の気持ちをとらえた素敵な教材もたくさんありますね。大変勉強になっています。なぜこれほど幼児用の教材が世の中にたくさん存在しているのか、その理由も、最近あらためて身をもって感じるようになりました。教える側は、ぶれてはいけないけれど、色々な意味で柔軟である必要はありますね。

覚える、できるようになる、ということはもちろん目標の軸ではありますけれども、レッスンを通して「さまざま感じる」体験は、目に見えないけれど、貴重なものだと思っています。

おっきなピアノを、端から端まで、白い鍵盤も黒い鍵盤ものぼったりおりたりしながら、たくさん音を出して遊ぶことは、とても意味があることだと思ってやっています。これも、その生徒さんの興味の方向次第ではありますが、実際、真ん中のドから覚えていくにしても、それと同時に、ピアノという楽器全体をとらえる(感じる)ことは、どのレベル、段階であっても必要だと思います。

教える側が弾いて見せたり歌って見せることも「感じる」ために役に立っていると信じて、時折、レッスン後に生徒さんのリクエストにこたえた演奏を交えたりしております。

「いろんなことを覚える」と、ピアノでこんなこともあんなこともできるんだよ、という、あくまで楽しみ目線で、これからもお伝えしていきたいと思います。