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指導に生かせたとき

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2022年6月15日のブログです。

自分のこととしてピアノの弾き方を学んで、自分の演奏ををより良いものにしたいと取り組み続けており、おかげさまで、日々新しい発見や気づきの連続です。

趣味で弾いている場合も、ピアノ教師であっても、ここまでのところは、何ら変わりはないと思います。

しかし、ピアノを教えることを仕事にしている場合、演奏における技術面で新しく得たものを、今まさに、生徒さまへの指導に落とし込めた時、教師である自分自身の理解や会得の一つの証になるのだろう、と思うわけです。

それは、生徒さまにも伝わるものだと感じます。

伝える、伝わる、ということは、とても奥が深いと思いますし、物を教える、教わる、ということの本質ではないでしょうか。

教師が、たとえどんなに難しい曲を弾いていても、そこでの気づきを、ごく初歩の指導に生かせないようであれば、まだまだ何かが足りないということだと思います。

このことは、日々の感覚として、これまでの中では今が一番実感しており、きっとこの先もそうであろうと思います。最近やっと、腑に落ちてきたことがいくつかあり、そのことをお伝えすると、大人の生徒さまなどからは「先生は以前から何度もそのことは仰っている」と、言われたりするのですが、私自身が自分の先生から教わったことを、わかったようなつもりで伝えていたであろう過去と、あ、そういうことなんだ、と、今、腑に落ちて出てくる言葉は、言葉は同じでも、全然違うんです。

その証明は、弾いて見せるしかないわけです。腑に落ちた、と思ったことは、ちゃんと伝わります。教師が変わっていくさまをみていただくのも、良い経験にしていただきたいと思っています。

………また、学んで一年の小さい子が弾く姿を見て、感動を覚えることがあります。

表面的な華やかさ、パッと見の弾けてる感から遠いところから、じっくり指導をさせていただくようになって、まだそんなにたっていません。だからこそ、その成長の様子は私自身にとっても新鮮で、感動があるのです。生徒さま、お家の方には、感謝しかありません。

学んでいることへの信念があれば、周りに惑わされることもありません。

ある程度の技術や音楽の基礎がきちんと身に付くまでは、周りをキョロキョロすることなく、ひたすら、今の学びを信じて一歩ずつ良いものを積み重ねていってほしい、と、生徒さまたちを応援しています。

自分自身も、さらに良いものを身に付けお伝えできるよう、頑張ろうと思っています。新鮮な気持ちが一番大事なのかもしれませんね。

ありがとうございます。