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ゆとりをもって

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2023年9月7日のブログです。

誰かの作曲した曲を声や楽器で表現するときに必要なことというのは、譜面を正確に読める知識、自由にふさわしい音や響きを出せる技術、そして音楽表現の様々な可能性の検討と実践を試みる意識、ざっとこんなところでしょうか。

知識、技術、意識。

難しい言い方をしてしまいましたが、本当に大事なことで、これらはすべてつながっています。ピアノに関して言えば、技術とは、指が軽やかに動くことだけではなく、自由に音色を選べることだったり、響きの印象を変えられることだったり。理想はどこまでもあります。

技術が少しずつ身につくことで、弾いているうちにイメージが膨らんでいきます。あるいは、先にイメージが強くあって、その結果、試行錯誤しつつ技術を見つけられる、ということもあるかもしれません。

ある程度、ゆとりをもてる曲に取り組みながら、あらためて、楽譜に、音や響きに、意識を持って向き合っていきたいです。

音楽の存在意義というか、何のために演奏するのか、と考えた時、それは、人と競い合うためでないことだけは確かです。たとえば、コンクールという場を借りて演奏の勉強しようと考える場合も、本来の自分が目指すものから心をそらさないように、しっかり信念と心のゆとりを持って、取り組んでいけたらいいですね。