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そうきたか

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年12月19日のブログです。

久しぶりの投稿になりました。

レッスンをするにせよ、自分が受けるにせよ、「そう来たか」という感覚がなければ面白くないし、本当の意味で、前に進めないと思います。

教わる側が、自分でもあらかじめわかっているようなことを言われても、そう来たか、ではなく、そういわれると思っていました、になりますから。

レッスンをする側からすれば、逆に、その時その時の生徒さんの演奏はすべて「そう来たか」です。それに対してコメントしたり、修正したり、時に、演奏で提案をみせたりするわけです。そこには、生徒さんが今の自分では気づけないもの、また、その場で納得できるものがなければならないと思っています。そうでなければプロの指導者とは言えないと思います。

小さなお子さまの場合、その様子、態度、それらすべてをひっくるめて、「今日はそうきたか」みたいな感じもありますね。

「そう来たか」って、非常に緊張感があり、わくわくするイメージがある気がしませんか?心地よい緊張感とワクワクのないところに、良いレッスンは生まれにくいと思います。

お茶の水での先生のレッスンを、受ける側として思い返すと、自分の知らないこと、気づけないことを、音で、言葉でご指導いただく一つ一つが、やっぱり「そう来たか」なんですよね。驚きと発見があり、そして、その段階では身をもってわからないことも多く、大切なお土産のようにレッスン内容を持ち帰るような感じでもありました。それも大きな意味があったと思います。コロナで上京できずにいても、前進できたのは、そのおかげでもありました。

また、良いレッスンの中には、長期的な目線での適切なアドバイスも必要だと思います。

積み重ねて成果を出せるには、教える側、教わる側、どちらの力も必要です。

良いとらえ方、良い取り組み、そして、信念により、どんどん進歩していくことは可能だとあらためて思います。奏法を変えなければ、このような感じ方は、できなかっただろうと思います。好きで続けていく、ということと、続けながらほんとうに進歩していく、というのはちがうのだということを、私自身、そして生徒さまたちの成長の姿を通して、ますます感じられるようになってきました。

人生においても、時に思いがけないこともありますが、一息ついて「そう来たか」と受け止め立ち向かっていける強さと明るさを、もっと身につけていきたいと願うこの頃です。