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ハモるということ

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2023年5月3日のブログです。

今の奏法を学び始めて、「音をハモらせる」という意識を持つようになりました。

それまでは、ハモるという言葉をピアノの演奏に使うことはあまりなかったように思います。和声進行の話は避けて通れないものですが、ここで言うハモる、は、理論というより、感覚としての意識、という感じかなと思います。

歌、合唱の場合、それぞれのパートが立派な声ではっきり歌っていたとして、正しい音程で歌ってさえいれば、まあそれなりに聴こえるものだとは思います。しかし、各パートが、同じポジションの発声で、響きをコントロールしながら、喉をしめすぎず、各自が耳を開いて「自分の声」ではなく「ハーモニー」に意識を行き届かせて歌った時、「見事にハモる」ということになるのだと思います。

ピアノ曲の演奏も同じなんだなと思います。横の流れにばかり気を取られないように。

ピアノの曲は、縦にいくつもの音が重なり、横の流れと絡み合っています。一つ一つの音を吟味して「ハモらせる」という意識。

今できる技術以上のことはできないにしても、精一杯、そのことに集中して演奏していきたいと思います。今出せる音を大切に、練習していきたいと思います。