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違和感の原因と進歩の証 その2

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2020年12月10日のブログです。

進歩の証は色々あると思いますが、私が感じるのは「久しぶりに取り出して弾いてみた曲の聴こえ方や手応えが『以前とは違う』と感じられた時」でしょうか。

最近嬉しい発見がありました。

具体的な曲名は挙げませんが、ひとつはリストの曲。ひとつは、ラテン系ジャズピアニストの完コピ楽譜です。共通しているのは「跳躍」そして「オクターブ」だらけということ。どちらも、とりあえずどうにか弾くだけならなんとかなっても「締まりがない」「リズムがぼやける」「響きがつかない(音そのものが歌わない)」等々問題点だらけでした。

それが、久しぶりに取り出してみたら、あれ?ずっと弾いてなかったのに、なんだか弾きやすくなっているぞと。

すぐにわかったことは「難しいと思っていた原因が音と音の距離にあると思っていたのがそもそも違っていた」ということ。単音の跳躍にせよ、オクターブにせよ、共通している『距離問題』は、たいしたことではなかったということ。

・・・昔は、腕の脱力という言葉がキーワードのように思っていましたが、今は「結果として余計な力はいらない」ということのように感じます。それも「腕」という部位を独立して取り上げる感じにはなりません。必要な身体全体の使い方ができた結果として、なので・・・

以前より弾きやすくなり、音も良くなってきた理由をしいてあげるなら、単音の跳躍のときには、小指の打鍵の仕方(その時の手のひら、手首の使い方)、オクターブにおいては、手のひらの状態と、指先と鍵盤の関係(どちらも全身のつながりからきていることは言うまでもない)、でしょうか。でも、前にも書きましたが、たくさんの要素がからみあって今の演奏になっているわけなので、簡単に説明できることでもありませんが・・・

現在の奏法を学んできて、少しずつ「無理のない弾き方ができる身体」に、変わってきていることが感じられるのはうれしいことです。

ピアノがうまくなるというのは、ひとつにはこういうことなんだと、たくさんの方にお伝えしたい気持ちになります・・・

これまで頂いてきたご指導にあらためて感謝!