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譜読みをする!

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年9月15日のブログです。

昨日「上手くなるとは」ということを、ある視点から書いてみましたが、別な視点から言うと、とにかく「いつも何か新しい曲の譜読みをしていること」も、とても大事な気がします。譜読みをたくさんすることは、上手くなる、というより「力がつく」という言葉がふさわしいかな、と、思います。

教える側としても、完成して演奏披露までは至らなくても、一通り自分の手によって弾いてみる必要がある曲は山ほどあり、できるだけ「弾いたことがある」曲を増やしていかなければならないと、いつも思っています。

大昔は、試験のため、発表会のため、と、何か月もかけて一つの曲に取り組んだりもしてきましたが、今振り返って思うのは、どこまで練習したとしても、やり方が適切でなければ「それ以上上手くならない」ところで足踏みしていることになっていた、ということです。

結局「本番でミスらない」ことだけが最終目標のようになり、ピアノを人前で弾くのは、本当にしんどいものだ、という印象は、レベルが上がるほどについて回ります。(まあこのことが、まったくなくなる、ということも考えられませんけれど)

話を戻しますが、新しい曲を初見でできるだけ見落としなく弾こうとすること、そのあとで、場面ごと必要なテクニック、身体の動きを見つけるために考察しながら譜読みをしていくことは、大変緊張いたします。しかしこの緊張は、本番ミスりませんように、という類の緊張とは違い、脳が集中して喜んでくれる緊張です。

自分にとって難しすぎる曲でもダメですが(先生ならば、そんなことは言っておれませんが)、ある程度頑張らないといけない新しい曲に、いつも取り組む時間を持つようにしていると、おのずと力がついてくるのは明らかです。

弾き馴染んだ曲で、今の自分の状態を確認することと合わせて、バランスよく練習していきたいものです。

教える側も、教わる側も、ピアノを学んでいるならば、やることは一緒です。

幼児も含め、初級の生徒さまへのレッスンで、とても気を使わなければならないことは何なのか、といったことも、自分自身の取り組みによって、日々明確に見えてくると感じております。