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昔の演奏

2020年1月10日のブログです。

皆さまこんにちは。

もう10年も前のこととなってしまいましたが、2010年、ピティナピアノコンペティション地区本選にて奨励賞を頂いた経験があります。ふと思い出したので、その年の、あるステージでの演奏録音を、恐る恐る聴いてみたところ・・・

練習がしっかりなされているのが伝わり、案外まとまりのある演奏でした(当時、ワンレッスンも含めて何人かの先生に的確なご指導を頂いていたおかげです。その頃のレッスン受講がなければ、今の私はなかったと思います)

当時は、現在の奏法のことはもちろん知らず、腕の脱力ばかり気にしており、基本的には指で頑張っていたのだと思います。練習が大変だったという記憶はあります・・・何とか上手くなりたくて、ど根性でやっていたようなものでした。

この実力でよくぞここまで・・・と、過去の自分の演奏に拍手をおくりました。努力って素晴らしい。

しかし、あらためて聴いて、今ならはっきりと(なんとなくではなく、明確に)わかることがたくさんありました。

この時の演奏の欠点は、音質がすべてワンパターンで、そもそも音そのものの響きが足りず、全体のバランスは悪くないが、存在すべきハーモニーによる色合いが薄く、広がりに欠けること。音の混ざり合いにより生み出されるはずの世界が存在していないので、正しい音を指がとらえていても、ラフマニノフが意図したであろう世界には、遠く及んでいないということ。

過去の自分の演奏に、明確なダメだしができるとは、なんと幸せなことでしょうか。この時の私も、若いとは言えない年齢になってはいましたが、今よりは、はるかに若かった。だからできた演奏だったと思います。綺麗かどうか、だけで言えば、とても綺麗な演奏だったとも思います。

学んでいくことで、価値観が変わる。見え方、聴こえ方が変わる。いいことしかありません。

頑張っていきましょう!