練習が楽しい
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2020年4月30日のブログです。
皆さまこんにちは。
ようやく、ショパンのノクターン、バッハのフランス組曲などからいくつか、ゆっくりゆっくり、根気よく練習できるようになりました。
これまでも、何度かやろうとしましたが、簡単に言うと、思うような音があまりにも出せなくて、挫折というか、後回しにしていました。本当は、奏法のレッスンの最初から、このような曲で学んだらいいというアドバイスは先生から頂いていたのですが、なんだか、できませんでした。(他に仕上げなければならない曲をいつもたくさん抱えていた、というのもあります)
でも、とうとう取り組んでみて、やめられなくなりました。
よほどとんちんかんなことをしない限り、これまでの学びを信じて練習していけば、進歩がかなうと思っています。
・・・まあまあ良い音かな、と思って次の音に行った瞬間、その動きがなめらかでなく、響きはあまり良くないのではないか、とか、ワンパターンな響きだからこれ以上弾き進める前に、ここの動きを考えてみようとか、身体の感覚は、これではきっと違うな、とか、あるいは、深く意識しすぎず、もっと耳を開いてみようとか、・・・・たくさんたくさん考えて、これまで先生に言われたことをひとつひとつ思い出して、先生の様子を思い出して、ゆっくりゆっくり練習しています。この、ゆっくりゆっくり、の意味が、とうとう私にも理解できてきたのだな、と、顔がほころびます。自分のペースでいい。そう思っています。
ゆっくり練習しろ、とは、誰でも言いますが、「何を何のためにどうゆっくりするのか」、に、相当違いがあると思います。
音を聴くポイントも違う。自分はまだまだだと、自分の耳を疑いながら練習することは、ついこの間までは、なかなかできませんでした。でも今は、自分を疑うことが苦痛ではなくなり、同時に、本当の意味のゆっくり練習がやれるようになってきた気がします。
音符を指で並べて、強弱と歌いまわしで、ざっくりと音楽の気分に浸っていたのが過去だとして、今は、ピアノという楽器の性質と向き合い、自分ではなく楽器を歌わせるのが、本当の理想の演奏だということを学んでいます。
正しいことを継続すること。成果をあせらないこと。そして、自分のその時の感覚を無視せず、無理にしようとはしないこと。
成果が出た状態を、自分が想像できるレベルでイメージすること・・・・大切です!