本心を知る
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2024年4月6日のブログです。
本心を、「表に出さない正直な心の中」というとらえ方で話をしたいと思います。
本心、つまり、あくまでも表には出さない自分の心。これについて、自分自身だけは、わかっている必要がある、と、感じます。本心と違う行動は、後に何らかの歪となって表れてしまうものです。このことは、生きていくということそのもののテーマかもしれません。
ピアノを習うにしても、教える側にしても、人と対峙して教え教わるという関係は、他の人間関係同様、相手を思いやり、自分の気持ちも伝えながら育てていくものだと思います。この「関係を育てる」という感覚は、そのこと自体を意識するのではなく、自分自身の本心をよく確かめる、ということだけで、上手くいくと感じています。
信頼関係、というのは、そういうことの上に成り立つのではないかと思います。ですから、場合によっては、信頼関係を持った上で、同じ道を行かない、ということもあり得ます。
社交辞令、という言葉もありますが、そういうことではなくても、最低限の礼儀としての挨拶とか、お礼とか、そういうことは大切です。形を覚えてそう振舞えば、何とかなります。しかし、私自身が一番大事に思うことは、表面的なものではないところの心の状態に敏感であるということ。
今自分がどういう気持ちでいるか、本当にはどう感じているか、これは、誰かと共有できることではなく、自分自身にしかわかりません。
ピアノを習う上でも、「心のうわべ」ではなく、「心の奥」を感じてみることで、これからどうしていくか、新たな勇気や、場合によっては方向転換など、発見があることでしょう。物事は常に変化しています。自分の心だって同じです。この、変化、というのは、案外、想像しているより大きなものなのかもしれません。
表面的なこと、目に見えるもの、それらを通過して、直接心に感じられるもの、こと、が、年々増えてきている気がいたします。レッスンにおいても同様。
ピアノにこうして向かい、日々過ごしていればこそ得られているものは、はかり知れません。ありがたいことです。