1. HOME
  2. ブログ
  3. 無理をしないとは?

無理をしないとは?

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2020年10月20日のブログです。

無理せず楽しく、とは、よく聞くフレーズです。

無理ってどういうことでしょうね。調べてみるといくつかの意味がありますが、一般的に使われる意味としては、「できそうもないのに強行すること」みたいな感じでしょうか。

さて、現実に何かを成しとげる上で、まあここでは「ピアノ」ということに限定したとしても、「なにもかも楽々やって短期間にすごい進歩をする」というようなことは、まずないと言っていいでしょう。そのような方法があるとしたら、ちょっと疑います。

誰でも簡単に、というフレーズも、あやしいなと思います。

「全然大変ではなかったけれど、何年もかかったけれど、少しずづ丁寧に積み重ねたら、ある時、はっきりした進歩を感じた、楽々やってきたのに。」ということは、あるかと思います。しかしそこには、的を射た指導と、その時間の本人の集中力は、最低必要です。

さて、話を「無理」に戻します。

結論を言えば、ピアノを習う上での「避けるべき無理」は、心の無理です。

本人はもちろんご家族も含め。

何が無理になっているかは、人それぞれですが、「負担」という言葉に置き換えてもわかりやすいかな。ピアノを習ってきて、あるいは習わせてきて、そんな気持ちを抱えるようになったら、環境や取り組みの見直しが必要かと思います。

昨日の記事で「発表会直前に無理な練習を詰め込むのは良くない」ということを書きましたが、これは、心の無理が生じないように、という意味です。

逆に、心がワクワクして、いま少しぐらい無理を押しても結果を出したい、頑張るぞ!と、意欲に燃えて取り組むなら、それは大丈夫。何を隠そう私自身が、そんな風に歩んできましたのでわかります。目指すものがあるのなら、今の自分の限界を突破していくしかないわけで。そうしていくうちに、過去の無理が無理とは感じなくなくなる時が来ます。それが進歩した証。

「心の無理」なのか「単なる怠け」なのか、見極めるのは、大事なことです。

一方で、無理をしてでも頑張りたい!という気持ちを持てるのも、本当に幸せなこと。

ともかく、ピアノを習うということは、自分自身の人生のため。お子さまなら、まずは教養として、だけでもいいと思います。先のことなどわからないのだから、考えなくていいと思うし、ましてや人と比べるなんて言語道断。軽やかにレッスンに通いながら、楽しい気持ちでレッスン後は帰途についてくださればといつも願っております。

今のレッスン形態には、私自身の無理もありません。しかし、現在のレッスン内容はこれまででは一番充実していると思っております。私自身が多少の無理をしながら、こつこつ学んできたことで、今このような状態にまでなることができました。この状態を更新し続けることが使命だと思っています。多くの皆様のおかげです。まだまだがんばります。

感謝しかないです。