深刻さのこと
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2021年6月3日のブログです。
曲にもよりますが、本来の音楽のイメージが「深刻な方向に」寄ってしまっていくことは、意外とあるように思います。「丁寧」に弾いているつもりが、結果、深刻な感じになってしまっているとしたら、ちょっと残念ですよね。思いを込める、ということにも似たようなことがありうるかもしれません。
また「必死に」弾いている結果、ハッピーな曲なのにその精神的な深刻さがにじみ出てしまうとか。これは、たぶん私自身が過去にそうなっていたのではと自覚していることです。
コンクールなどで、先生からの指導による緻密なレッスンと練習を重ねた演奏に、皮肉なことに「不必要な深刻さ」がのっかってしまう ことも、もしかしたらあるのかもしれません。でも、コンクールですからもしそうなったとしてもしかたありません。でもこの場合は、プラスに評価される演奏になるのかもしれませんが。(コンクールのことはよくわかりません)
深刻さをまとわないためには、ただ練習するだけでなく、「理解を深める努力をする」ことしかないように思います。曲への理解、楽器への理解、自分自身への理解・・・どんなに足りなくても、できる努力をしていきたいなと思います。客観性というのは、演奏においても大切だと思います。
そして、繰り返し塗り重ねるような練習ではなく、同じ曲でも様々な表現ができるように、考察を深めながら取り組んでいくしかないなと思います。さらに、様々な音色をピアノから引き出せる技術を身に着ける努力・・・まあこれしかないですね。
自分がやっている(つもり)のことと、実際出ている音楽にギャップがないように演奏していきたいですね、
頑張りましょう。