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かけあわせ

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2024年3月20日のブログです。

ピアノのレッスンは、ある程度の技術を身につけるためには、5年10年あるいはそれ以上、という、長いスパンで取り組んでいく性質のものです。もちろん、「楽譜の基本の意味がわかる」とか、「単旋律を読めて歌える」とか、「楽器に親しむ」など、その目標によっては、長い年月を必要とせず会得できることもたくさんありますが、あくまで、それなりにピアノを自由に演奏できるまで、となると、年単位の時間が必要です。

当たり前のことを書きますが、成果というのは、「指導者の意識、考え(技術を含む)、伝えたこと」と「生徒側が、受け止めたことを自分の意識に落とし込んで練習した内容と時間」このかけあわせです。

練習するしないという以前に、指導側が、ピアノに関して、何をどう取り組むことが、何につながると考えて指導しているか、ここをはっきりさせて伝えないと、色々なことがぼやけていきます。

一般的には「ピアノが弾けるようになりたい」と考えてピアノ教室に向かうと思うのですが、場合によっては「弾ける」のイメージは、漠然としていることでしょう。とりあえず習ってみて、向き不向きを確かめてみるというのでもいいと思います。そして、目標というのは、次第に変化していくものだとも思います。

生徒側の意識が変わっていく、というのも、指導者の影響だと思いますし、まったく変わらないようでは、いったい何を伝えているのか、という話になってしまいます。生徒より学びの経験が豊富な先生側が、実体験として、色々伝えているという部分もあります。

年数を重ねるごと、そのかけ合わせから生まれる何かが、大きなものになっていきます。目に見えていきます。それは、表面的なことだけではありません。弾ける弾けないという単純なことだけでもありません。

教師の担う責任の部分、決して手を抜いてはいけませんね!今日ピアノに向かって得られる何かが、私がレッスンを受けて得られる何かが、明日の生徒さんの何かに確かにつながっていくと信じます。