色々な習い方

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2024年3月25日のブログです。

ピアノ教室に通う目的に関して、ある意味割り切って、目に見える目標を置く、という考え方もあっていいのではないかと思います。

特にお子さまの場合、ピアノを習う目的というのは、ある程度弾けるようになるまでは・・、という、どこかもやっとしたとらえどころのない部分があるかと思います。

この「弾ける」にばかり着目すると、ピアノを習うというのは、感性（才能）と努力、という、これまたとらえどころのない話になってしまい、楽しく、とかいう漠然としたもの、そして、練習するだのしないだの、というところで「できるできない」の話になっていきます。

最近感じるのですが、もっと、「音楽の基礎を学ぶ」という割り切った感覚で、ある期間ピアノを習ってみるのも良いのでないかと思います。理論、というと大げさですが、音楽を知るため、演奏するために必要な知識というのは、思いのほかたくさんあります。そうした基本の知識、読譜の力を身に付けるために「一定期間ピアノを習う」というのも良いと思います。数年間きちんと学べば、そんなに練習を頑張らなくても、結果的にある程度弾けるようになるものです。

楽しんで学んで頂きたいと、いつも心がけてはおりますが、楽しいって何だろう、というところから、人により意見が分かれるところです。もやもやとなんとなく曲が弾けるようになっても、今弾いている楽譜に書いてある情報の半分も理解できていない、というのは、どこかもったいないようにも思います。

教える側として一番願うことは、目先の楽しさよりも、残るもの、財産になるような内容をお伝えできることです。

これまでレッスンで叱ったり怒ったりしたことは一度もありませんが、なんとしても身に付けてほしい、という気概をもってレッスンに臨んでいますので、それなりに引き締まったレッスン時間ではあるかもしれません。

音楽に関してまったく無知な状態と、多少なりとも知識があるのとでは大きな違いがあると思います。少しでもお役に立てますように工夫してレッスンしていきたいと思います。