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興味も目標も変わる

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2022年11月8日のブログです。

何かを学ぶ上で、目標というのは、あっていいと思うのですが、あくまで、今思い浮かぶ目標というのは、今の自分の頭や心というか、広い意味での、今現在の自分のキャパシティの中で思い浮かぶ目標でしかないわけです。

そのことは理解したうえで、学んでいけると良いかなあと思います。

今の自分が、「これはこうだと思っているけれどまだできていないと思っていること」を身に着けようとする、というより、言い過ぎかもしれませんが、ある意味、自分はまったく分かっていないから、考えることも判断することもできない、だから、まずは先生のアドバイス通りにやってみよう、と、潔く取り組んでいく方が良いかな、と、経験上思います。成果を急がないことも大事です。すぐに出てくる成果など、表面上のことでしかありません。

また、演奏に関して、自分がつまずいている本当の原因て、ほとんどの場合、自分では見つけられないものです。だからつまずいているわけです。その原因を見つけて解消していくのは、レッスンの一番の楽しみですね。

そうして、レッスンを受けたり、少しずつでも練習をするという時間を重ねていくことで、以前は気が付かなかったことに気づいていったりするし、場合によっては、耳や技術が進化していくことと同時に、興味のある音楽が変わっていったり、当然ですが、目標だと感じていたものも変化していきます。

この「変化を感じる」という瞬間は、良い学びを継続していくと、大なり小なり時々訪れてくるもので、この瞬間こそが、学ぶ喜びであるといっても良いかなと思います。

以上のことは、とりあえず曲が弾けるようになる、という満足と、一致する場合もありますが、学び方によっては全く無関係のこともあります。

普段のレッスンや練習が何よりも楽しい時間であり、ステージ演奏は、別な経験、学びの時間です。

よく、一度ステージで弾く経験は、どれほどかの練習に値する、力がつく、というような話を聞きますが、昔は私も、そうかなと思っていた時代もありましたが、今はそうとも思いません。この話は、基礎ができて、ある程度のゆとりをもって自立した演奏ができて初めて、いくらかの真実だと思います。

ステージというのは、基本、練習ではできているが本番ではどうだろう?という確かめのような意味合いも持ちます。だから、弾けるかどうかわからない、と、綱渡りのような気持ちでステージに出ていくのはどうかな、と思います。それは、「背伸びし過ぎた曲を選ばない」、という意味合いも含みます。

まだ基礎の途中の生徒が、普段できないことがステージでできるわけはないし、度胸がつくことは大事ですが、ピアノの技術そのものとは無関係です。

そんなわけで、この後、発表会などを催す場合も、以上のような考えのもと、基礎の生徒さまの曲選びは、よく考えて行わなければならないなと思っているところです。ステージに参加するしないも、自由に選べる姿勢を持っていきたいと思います。

同じ教室に通っていたって、ピアノを学ぶ理由は、本当に、さまざまなのですから。