日常生活での手の状態
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2020年4月27日のブログです。
皆さまこんにちは。
普段の生活で、手の状態、さらに腕の状態を意識していると、発見があります。
顔を洗うとき、歯ブラシを持つとき、化粧水をつけるとき、鍋や包丁を持つとき、靴下をはく時、スマホを操作するとき・・・、洗濯物を一度にたくさん運ぶとき、10キロのお米を持ち上げて運ぶとき・・・大きなものを動かすときは、全身の意識になりますね。自然な動きを観察して意識してみる。
・・・で、ピアノを弾く時はどうなんだ、という話です。
一般的に、ピアノを弾く時だけ、突然5本の指にスポットがあたり、「88鍵の鍵盤を10本の指でどうにかしなければならない」ことに意識が向いてしまう気がします。でもそうすると、どの指でどの鍵盤をどの順番で弾くか、ということばかりに集中してしまい、ピアノが難しいものになってしまうか、あるいはそれが得意になった場合、「どんどん弾くことが面白く」なっていってしまうかもしれません。どちらにしても、「聴く」から離れてしまう・・・
私の経験ですが、指を動かすことに意識があると、ほんとうには聴けません。
日常の手と身体の状態をヒントに、思い切って手を軽く閉じてピアノに向かってみるのも面白いと思います。
思いこんでいるだけで、実は全然違っていた、ということは、ピアノに限らず色々あるでしょう。まあ、自分が困ったり不自由と感じなければ、何においてもいろいろなあり方があるとは思いますが・・・。
なんとか、今より良い状態を発見していきたいですね!
失敗してもいいから、変わってみようとトライするのは、素敵なことだと思います。