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最高の手本

2020年5月8日公開のブログです。

皆さまこんにちは。

今できる最高の手本を示すのが、教師の責任だと思っています。部分であれ、一音であれ、はたまた一曲であれ。どんどん弾いて手本を示し、耳を育てることが、レッスンの大きな意味の一つだと思います。手本のレベルを上げていくことが大事だと思います。生徒には必ず伝わります。あなたに教えているやり方で私も努力して、このように進歩していますよ、と、はっきり見せることができます。

先生が弾いて見せると自分で考えず真似をするからよくないとか、そんな話もちらりと耳にしたことがありますが、意味がわかりませんでした。「真似」以外に、何があるのかと思います。弾く形を真似ても先生のような音が出なければ、それはどうしてだろう、と、生徒は考えます。筋肉の発達が必要だとわかれば、時間をかけて正しく練習しようとします。

私は、自分が生徒の立場として、以上のことを積み重ねてきているので、教える立場でも全力で同じことをします。

・・・曲の歌いまわしや構成についてなどは、のんびり学んでいっても間に合います。絶対に外せないのは「正しくピアノを扱う方法をマスターする」ということ。指をバラバラにしようとしない、弾くことにばかり気を取られないこと。まずは、ピアノが響いている状態とそうでない音の区別がつくことです。響いていない音を、響いていると思いこんでいる場合も多いと知りました。(私もかつてそうでした)

楽器の扱いに注目していくと、ピアノ教師はうかうかしていられないと気づきます。調律師であり(実際の調律はできませんが、気持ち的に)、演奏家(芸術家)であり、教育者でもある、それぐらいの耳と腕と心を持つべく、精進していかなければと思います。