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ピアノの良いところ

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2024年2月22日のブログです。

ピアノを趣味としている人はおそらく大きくうなずいて下さると思うのですが、ピアノを学ぶ、ということの良さは「自分の世界で楽しめる」ということ。そして「ただ表面的に楽しい、というだけでなく、学ぶほどに自分の世界を広げていってくれる」ということかなと思います。

私自身のことに関して言えば、学んでいる奏法の真髄というのは、まだまだ「そういう世界があることを知った」というぐらいのところです。こればかりは、おそらく何十年単位で学んでなんぼのことだとわかります。そしてそれは、「弾く」という自分中心の感覚から離れていかなければならないことだということも感じます。

このこと自体、私の生徒さん方に、いま直接伝えられる段階のことではなく(それは、教える私自身のレベルの問題としてもそうだし、生徒さん方の望むものとしてもそう。)二つの意味で、今の教室での指導に、私がじっくり学んでいきたいことをすべて、ダイレクトに出せることではありません。だからこそ、この学びは「私自身の世界をこれから広げていってくれること」なんだと感じますし、私の中身が広がれば、生徒さん方に良いことにならないはずはありません。

いくつになっても、人としてもう少し成長したいと願う気持ちになります。そのために、私はピアノを学んでいるのかもしれません。

ピアノを「わたしが弾く」のではなく、「ピアノが歌う」という世界を知ったことは、それだけでも幸せです。そこにあこがれ、そこに向かう一歩目を、いつも意識していきたいと思います。

言葉にしてしまうと具体的ではないのでわかりづらいと思いますが、要は、曲が表面上弾けていても(たとえ自分自身でまずまず楽に弾けていたとしても)そこに足りないものがたくさんあるということ。自分事として、何をしていかなければばらないか、改めて肝に命じているところです。すべては一歩目の連続なのだなあ、と、あらためて感じています。

教える立場というのは、相手はいつも自分の生徒ですから、自分の演奏、耳の状態、などがわからなくなる時があるかもしれない、と思います。(わかっているつもり)でも、実際は、ずれていっているという場合も。自分自身が教わってから何年も経過していれば、仕方がない部分もあると思います。

定期的に人から学ぶ、ということは、教える立場にこそ必要なことだなあ、と、あらためて実感しています。

もちろん、生徒さん方には「弾く」ことを、そして、より良く「弾ける」手立てを、道筋を、私なりに全力でお伝えしていきます。弾けるようになりたい!と願う方に、途方もない修行をさせようなど思いません。しかし私自身に関してだけは、途方もない修行が必要、というか、それを重ねていきたいという気持ちで今います。これはもはや、演奏云々ではなく、「一人の人間としてピアノを通して変わっていきたい」という願いのような気がいたします。

自分の修行と、今目の前のレッスンを、ある意味で切り離してとらえられるようになってきたのも、一つの進歩でしょうか。もちろん、学んでいることのエッセンスはどのレッスンにも生かされているはずですが。

これからさらに進歩していけば、すべてをを一つにしていける日が来るのかもしれません。

楽しみに頑張っていきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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