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なりたい自分になるために

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年10月19日のブログです。

初めてでも、久しぶりでも、ピアノをやりたい!という気持ちになったとき、習いにいってみよう、と、思い切って行動を起こすことは、なりたい自分に近づいている、いや、ある意味もうなっているのかな、と、ふと思いました。素晴らしいことだと思います。

なりたい自分、という言葉がどうかな、とも思いますが、あえてそんな風にあらわしてみます。

だれもが持っている、たとえば自分の欲求、興味の方向、物事への感じ方、そういったことが「なりたい自分」の方向を示してくれているのだと思います。

それは、何かを手にするとか評価されるとかできるとか、そんな表面的なことではなく、自分自身が人生をどんな気分で過ごしたいか、どんな気分にたどり着きたいか、を、考えてみるとわかりやすいです。

ある段階で、ハイ、努力の結果何年もかけてやっと理想の自分になりました、という話ではなく、いまできるやりたいことをやれていて、気分良く過ごせていれば、もうそれは、なりたい自分になっているのだということを実感するようになりました。

ちなみに私自身は、おそらく、どんな小さなことでもいいから、自分で考えたり行動したり工夫したりしながら変わっていきたい、失敗してもいいから!ほんとうは、そういう人間だったんだと思います。でも、あまりそういう生き方をせずに長い間過ごしてきたように思います。

ホームページを作り、このブログを書くようになって、まだ二年にもなりません。それ以前の自分は、どこか人任せ、成り行き任せ、そんな面があったように思います。

自分自身でピアノの勉強をすることは本当に楽しく、レッスンを受けたり、コンサートを企画したり演奏したり動き回っていたけれど、わたしなんかが発信するなんて、という非常に消極的な気持ちもあったと思います。また、どこまでいっても私なんかまだ足りない、そうとしか思えなかった。今ならわかるのですが、未来のどこかの段階に理想の自分があるのだと勘違いしていたのです。

消極的なわりに、誰かに言われたことを、ハイハイと言われるままに行い、たとえそれで褒められたとしても、うれしくなかったわけです。もちろん、人様のお役に立ったという喜びはあったとしても。

ピアノ教室以外の場所でも、自分の考えや感じ方を出せない場所は苦しかったです。自分の考えを通したかったわけではなく、互いの考えや感じ方を、ほとんど出し合うことなしに、ただただ進んでいく、というのはつまらなかった。でもきっと、そういうところに安定を感じてうれしくなる人もいるんだよなって、今ならなんとなくわかります。

世の中には、私がうれしくないと感じることを、まったくそう思わない人もたくさんいるだろうし、その逆もあるわけです。皆違うから、それぞれの役割を自然に担えているんだよなあと思います。できる範囲で、自分がうれしくなる場所で頑張っていけばいいんだと思います。

生きていくための手段としての仕事、となると、それだけではやっていけませんけれども、できる範囲で自分がうれしくなることをしていければと思うわけです。

考え方が変わってから、気づけば、ささやかながらも自分の精一杯の力を発揮させていただける機会が巡ってきているように感じます。すべて、自分自身が作り出していたんだなあと、過去の反省、そして感謝の念にかられます。

ミチコピアノアカデミーは、私自身がうれしくなる場所です。学んでくださる方々、そのご家族にとっても、ここがうれしくなれる場所であることを願いながら、大切に、頑張っていきたいと思います。

ありがとうございます。