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子どものレッスンで心がけていること

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2023年6月16日のブログです。

心がけ、というか、教える側の願い、目標とでもいうことになるのかと思いますが、ピアノレッスンを積み重ねてどういう力をつけてほしいか、ということについて。

弾くこと、と同時に、やはり「読譜力」をつけてほしい、というのが大きいです。

音楽的な表現力だとか、練習や本番で培う力だとか、様々ありますけれども、私は、ゆとりをもって読譜ができる力を財産として得てほしいといつも思っています。

このことに限らず、教える側の力だけでどうにかなることではないのですが、数年後、数十年後のイメージを持って教えることは大事かな、と、感じます。

初見が得意になってくれれば、という気持ちはいつもあります。

いまの指導の仕方が適切かどうか、いつも振り返り、学んでいかなければなりませんが、単純なこととして、できるだけたくさんの曲を読んで弾く、という体験を積み重ねていくことは大事だと確信しています。

簡単な曲でいいから、多くの譜読みを体験していくこと。ただ、そのとき、音符以外の諸々を無視してなんとなく雰囲気だけで弾いてしまうような積み重ねかたはもったいないですね。演奏の出来以前に、楽譜の情報を正確に読み取ることができる、ということが重要です。読譜力とは、楽譜から様々な情報を読み取れる力のことです。丁寧な読譜の習慣をつけたいというのが理想です。

コンクールや発表会などのステージ経験も大事にしていきたいと考えてはいますが、そこで完璧な演奏をするために、何か月も同じ曲をいじりまわすのは、本末転倒かなと今は考えています。すべて覚えてしまって、弾くことだけに集中してしまうからです。同時進行で、譜読みの課題も少しでもできていればいいのですが。実際は、なかなか難しいと思います。

安心できるステージのために、ある程度の準備期間はもちろん必要ですし、一つの曲を深堀りすることで、ピアノの演奏力はそれなりに進歩もすると思います。が、初級中級の場合は特に、長い目でつけていきたい力が何か、を見失わないことを大事にしたいです。そして、等身大の演奏、というのも大事だと考えます。

指導の奥深さを感じています。

引き算の指導。

最近の学びです。