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どうなりたいか

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2024年3月10日のブログです。

ものを習い、自分のものにしていきたいと願う人は、良い意味での図々しさのようなものがあっていいと思います。自分が主体になって、今やっていることに本気で取りかかる、というイメージです。疑問に思うことは、遠慮なく聞いてみる。先生というのは、生徒さんの中身が広がっていくお手伝いをする仕事です。技術が身に付くためには、常に小さな軌道修正を重ねていくことが大事。それが、先生からの一方通行にとどまらず自分自身の意識とつながっていると、より楽しくなっていくものだと思います。

私自身が教わる側としても立場があるのでわかるのですが、自分の先生と自分自身は、そもそも見えているもの、聴こえているものが違うわけです。だから師弟関係が成立する。それを踏まえて、もしかしたら何か一歩進めるかも、という気持ちで質問をしてみたりします(私が生徒の立場の場合)。

そもそも見えていない、聴こえていないものは、教わってもすぐには理解できませんが、そこは、信じて積み重ねていくことで、必ず変化していくものだと思います。

今見えていないもの、今聴こえていないものが、少しずつ感じられるようになっていく(変化してきたことに後からふと気づく)という積み重ねが、本気で学ぶ醍醐味だと思います。

他人の耳はみんな違います。同じようにピアノを弾いているとしても、みているもの、きこえているものも、みんなちがうのです。

誰の耳を信じてついていくか、というところから、その先の気づきが決まっていくのかな、と、あらためて思うこの頃です。まずは「今よりもっとどうなりたいか」に気づくところからはじまります。

自分自身、ここしばらく、やらなくちゃという焦りのようなものがどこかにあり、「弾く」を先走っていたことに最近はっきり気づけたのが一歩前進かなと思っています。

今年は演奏の小さな機会を設けるつもりでおりますが、イメージがすこしできてきました。よりどうなりたいか、の設定は、進歩とともに変わっていくものだなと思います。

・・・先生と生徒、お互い心をオープンにして、互いに尊重し合う気持ちをもって教え教わるという図式が、良いものを生み出していくと考えます。