ピアノを弾くこと、習うこと、練習すること
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2025年2月5日のブログです。
人により、年齢や立場により、そしてレベルにより様々とはいえ、「ピアノをもっと弾けるようになりたいと願い、習うこと、練習すること」というのは、「わくわくが止まらない」というレベルの楽しいことであるはずです。
大人でも子どもでも、練習があまりできなかった、という場合の理由を突き詰めた時、「ピアノの練習が本当は好きじゃないから弾かない」というのと、「ほかのことを優先していた結果、あまりピアノに触れることができなかった」というのでは、全然違います。
ピアノが好きだからと言って、毎日何よりも優先して好きなくらい弾ける環境にいる人は、まれだと思います。ピアノを専門にしている自分でさえそうなのですから、ましてや普通のお仕事や学校のことがあればなおさらです。
いつでもどこでもさらさらと流ちょうに弾けることばかりがすべてではなく、ピアノを習うということを通して意識的に音楽と向き合う中、楽曲や演奏への興味がふくらみ、知らなかった知識を少しずつ得ていくことで、ピアノへの関心が高まっていく。クラシックにとどまらず、音楽全般への感じ方が少しずつ変わっていく。こういう内面の変化というものは、誰にでも必ず起きているわけで、そこを無視して、今日練習できたか、今スラスラ弾けるか、といった表面的なことにだけ目を向けて、やる気があるとかないとか、単純にジャッジしていくことは、気を付けていかなければいけないと思います。
・・・もちろん、別な視点においては、「練習時間を意識的に捻出する」という覚悟というか、自分への決意みたいなものは、ある程度なければならないです。覚悟や決意というと大げさにきこえますが、実際、生活の中にピアノの練習を取り入れるとは、そういうことだとも思います。
小さな子でも、学生でも社会人でも、ある意味、皆同じ。
教える側の先生も、同じです。
私自身は、ピアノの練習をすることは当たり前の日常になっていますが、その時間や内容のコントロールは、本当に難しく、目的やその時の状況によっても違います。なんとなく弾いて楽しむことと、本気の練習も、また違います。
皆さん、どんなふうにピアノに向き合い、日頃練習しておられるのでしょう。このことについて、大人の生徒の方々と、少し深堀りして話す機会などがあってもいいかなあ、と、思ったりするこの頃です。
いずれ、ピアノの練習というものは、本当に楽しいものです。それだけは確かなことです。