レッスンで心がけていること
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2020年2月19日のブログです。
皆さまこんにちは。
ピアノの勉強の記録や感想を書いていくと「レべルが高い話」のように誤解される方もおられるのかもしれないな、と感じています。でも、そうではないんです。私が今取り組んでいることは、「一番最初にやらなかったからひどく遠回りをした」というだけで、初歩の段階から順を追って身に着けていくべきことだったんです。
自分の経験を活かし、今のレッスンにおいては
手や身体をどう使ってピアノの弦をちゃんと震わせるか。また、そのしくみを知る。
楽器がちゃんと鳴っている発声は、耳にどう聴こえるか。聴いて体験する。(ドレミの高さを聴き取るだけではなく、響きそのものをを感じる。)
これらを、意識的にレッスンに組み込んでいきます。
・・・「曲にするために5本の指をバラバラに動かす」「ドレミの高さやリズムを聴き取る」ということばかりに気を取られるのは、曲としての形にはなっても、美しいレガートや、様々な音色を求めたときに、後々ワンパターンのことしかできなくなるかもしれません。何を隠そう私がそうでしたから。
・・・ここからは経験者向けの話になります。
レガートレガート、と言いますが、本当にレガートになっているでしょうか。音色を豊かに、と言いますが、豊かな音色ってそもそもどんな音でしょうか。わたしはロシアピアニズムに出会い先生方の演奏を聴いて、初めて、イメージができました。バイオリンやその他の楽器の音色をイメージすることもありますよね。でも、イメージしたからと言って、出せますか?私ができなかっただけかもしれないけれど、どんなに頑張っても出せませんでした。自分の才能の乏しさのせいだと思っていました。でも違う、身体の使い方を知らなかっただけ。身体の使い方を学んだら、あとは、あせらず進むだけです。すぐにできることではない、と腹をくくって今出せる最上の響きを目指すだけです。
私もまだまだ途中ですけど、教える上では、途中から奏法を変えたからこそわかることもあると思います。ピアノ一筋の人生でもなかったから、気づけることもあるかもしれません。経験者の生徒さまには、これまでのご自身のピアノ経験で気になっていることなど、しっかりお話を伺ったうえで、レッスンを進めてまいります。
・・・心に描いた理想を自分の指で描く。この喜びに向かって、生徒さんと共に歩んでいきたいとあらためて思っております。私自身、まずは「基本の発声」を徹底的に身に着ける努力をしながら、新たな生徒さんもお待ちしております。
「まるでこれまでの自分じゃないみたい」な音、演奏が、可能になっていくと思います・・・・