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視野のこと

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年4月20日のブログです。

この一年あまりの時間を振り返り、亀の一歩でも前進していることがはっきりわかります。

生徒さまに対して、今の自分にしか提供できないレッスンになっているなあと感じられる瞬間がたくさんあります。上京してレッスンを受けられなくなって初めて、自分は本気を出して練習してきたのではないかと、客観視しています。先生のもとに通っているときを思い出すと、少し恥ずかしくなります。先生はよく辛抱してくれていたなあと思います。私などスタートラインにも立っていない、いい年をした人間であるにも関わらず、いつも優しく温かくそして妥協なく接して下さいました。早くまた先生方にお会いしたいなあ。

今後、またレッスンを受けられる日まで、「あきらめながら」頑張っていきたいと思います。

あきらめながら、というのは、ある程度の年齢になったことの証です。でも!この「あきらめる」ことをしてから、何かが変わってきた気がするのです。

「行けるところまでいくぞ」

だったのが

「行けるところまでは行きたい」

にかわってきたのは、年をとったからだけではなく、目標が漠然としたものではなくなってきたからなのかもしれません。

これまで先生に言われてきたこと、これまでの毎回のレッスン記録に記してあることは、亀の一歩が踏み出せて初めて結び付いてきたというか、意味が分かることだなあと、感謝の思いになっています。

・・・前置きが長くなりましたが、タイトルの「視野」について。

視野を広げよう、広げたい、広げなさい、などと、学びの場面、いや、人生全般でよく言われることですが、私自身今初めて感じることがあります。

視野、というと、自分が中心にあって、そのまわりをみわたし、どこまで見えるか、というような意味合いになりますけれども、この学びを通して、最近急激に感じているのは「目の前の何かのほんとうの姿が突然くっきりと見えるようになった」ときが、実はひと回り視野が広がった結果なのではないかなあということ。

なかなか上手く言い表せないのですが・・・見えるものが(見えかたが)変わる、というのは、すごいことだと思います。

「多くを知った、あるいはできた」どまりになるか、「視野が広がった」と感じられるか、の違いは大きいと思います。

やはり、ものを教える人間は、より視野が広がるような取り組み、ちょっと偉そうかもしれませんが、そんな生き方、を目指し続けるしかないのだと、思います。身近な生活のなかで、できることはいくらでもあると感じます。頑張ります。