境目

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2023年5月2日のブログです。

無音の空間に、音が鳴る。

演奏、音楽を奏でるというのは、必ずその瞬間があります。

また、鳴っていた音が聴こえなくなる瞬間も必ずあります。

曲の最初と最後、というだけではなく、曲の最中も、このことがいつも起きています。

ピアノを演奏するというのは簡単なことではないので、それぞれのレベルで、どうしても「弾く」ことに意識がいくのは仕方がないですが、それでも、音のはじまりと終わりをどんなふうにしたいのか、今どんな風に聴こえているのか、いつも気をつける習慣をもちたいですね、

初歩の段階から、良い身体の使い方と合わせて、いつも気にしていきたいところです。

音があるところとないところの境目、このあり方の違いが、演奏の印象に大きな違いを生むのは明らかです。

弾き方は色々ありますが、基本的な鍵盤からの音の離し方は、テクニックとして、きちんと身に付けておきたいですね。

様々な意識の向け方一つとっても、普段それを積み重ねることで、いつか必ず、演奏への集中力や耳の使い方に変化が表れてきます。すぐにできるできないということではなく、そう意識してみよう、とし続けることで、人それぞれのありかたで前進していけるものだと思います。