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そうきたか(本番編)

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年12月24日のブログです。

本番の自分の演奏においても、ある意味「そう来たか」という感覚の連続であるようにも思います。

以前は、練習の成果を本番で発揮する、という感覚でした。できるだけ練習したとおりに、うまくいきますように……みたいな。ある意味、ステージの上でも練習してしまっていたような、そんな頃もあったのかもしれません。真面目に練習すればするほど、面白くない演奏になってしまう場合もあったかもしれません。練習の忠実な再現になっていたとしたら、そりゃ面白くないはずだ、と、思います。もちろん、じゅうぶん練習してから本番に臨むわけですが、本番の演奏というのは、どこか、今生まれた演奏、即興ではないですが、そういう要素のある演奏が、魅力的だと感じます。

奏法を変えてから、特に今年後半ぐらいからですが、だいぶ感覚が変わってきて、自分が出した音がどんな風に聴こえてくるかを意識できてきた気がします。本番は、楽器も場所も普段とは違うわけで、そういう意味で、ステージ上で「そうきたか」とキャッチしながら、次の音を意識していくというか・・・その結果、何度も練習してきた曲でも、今新しく作り出しているのだ、と感じられ、緊張の中にもとても幸せな感覚を味わえる。

ピアノに対し、「私が弾く」という一方的な向かいかたではなく、ピアノに働きかけ、聴こえてきた楽器の声を「そう来たか」と、受け止め、また働きかける。そんな感じ。

なんだか最近、自分で「上手くなったなあ」と、感じます。少しは変化しているのだと思います。

とても嬉しく、もっとがんばろう、と、感謝の気持ちでいっぱいになります。

10年で一歩とか、それぐらいなんだと思います。その一歩とは、大きな収穫のことです。

小さな収穫を日々重ねた結果ですね。