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ペンギンとラフマニノフ

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年7月2日のブログです。

指で下げた鍵盤が戻ってくるときの感覚を大切に感じてもらうためにと、思いついて使っているペンギンの小さなおもちゃがあります。昨日、ちびっ子がそれを鍵盤にきれいに並べて遊びながらレッスンをしたわけですが、一人になって自分の練習をはじめたとき、ふと、「自分は難しい曲を弾く時、ペンギンを倒してしまっていないだろうか」と、改めて考えてみました。特に速いところ、多くの音を扱う場面では、ペンギンを倒しまくりなのでは?と。

そこで、すべての鍵盤にペンギンがのっかているイメージで、ひたすら鍵盤に集中しましたら、明らかに音がよくなるのがわかりました。録音してもわかりました。

音楽を演奏するとき、その曲のイメージを持つことは、とても大切なことですが、その時は、ペンギンのことを考えて弾き続けた結果、ラフマニノフのイメージにわずかに近づいたのでした。どうやって弾くかということは、音楽全体にやはり大きな影響を及ぼすと思います。意識を持って鍵盤を扱うところがスタートですね。

ゆっくりの曲できちんと勉強したい新しい欲求がまた生まれました。バッハを頑張りたいと思います。

何回も同じようなことを言っていますが、いつも新鮮な気持ちです。