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内側を広げる

2020年2月17日公開のブログです。

皆さまこんにちは。

ピアノに限らないと思うのですが、何かを学び、会得し、本当の意味で進歩するというのは、自分自身が変わっていくということだと思います。変わるというか、内側が広がる感覚ではないかと思います。

外からの刺激(生徒にすれば先生のレッスン、先生側はより高いレヴェルからの学びや情報)を、いくら入れても、自分自身に「問題意識」をもたなければ、ただの繰り返しになっていくと思います。私の過去を振り返り「繰り返していただけ」だったことはたくさん思い当たります。コンクールに出したり自分が出たりもそうです。もちろん全て否定しないし、意味がなかったとも思わない。それなりに頑張ったし学びもありました・・・でも、あくまで私の場合ですが、心のどこかがモヤモヤしていたような気がしています。「ほんとうの意味で内側を広げる」やり方がわからないから、外側に何か刺激を求めていたようにも思うのです。

どこまでも進歩していけるようには思えなかったし、それはもう才能の問題なのだと、あきらめてもいたのかもしれません。はたから見た私の姿は、いつも張りきっているように見えていたかもしれないけれど、心の奥で「これ以上どうにもならないのか」と、どこかあきらめてもいたのです。

繰り返しでも、まじめに続ければ、表面上難しい曲が弾けるとかにはなりますが、ほとんど同じ弾き方同じ音色で、曲が難しくなるだけということです。これは、過去の私自身のことです。これが世界中で私一人にだけあてはまったことだとは思えないので、こうして表現しています。

ピアノの音が人によって違うのは、書く字も走るフォームも皆違うように当たり前のこと。たまたま出てきた生徒の音の良い面を認めるのは指導のスタートだとしても、じゃあどうすれば、よりピアノという楽器の可能性をひきだせるか具体的に教える、これこそ、ピアノ指導の大きな役割だと、現在の先生について学ぶようになって、初めて実感しました。

私がまだまだだとしても、3年前とは別人だなと感じます。自覚できるほどにこうしてはっきりと変われていることは、胸を張って表明したいと思います。ホロビッツの弾き方はこれだったのだ!と知ることができただけでも、すでに内側が広がった思いがいたしました。

・・・奏法を少しずつ理解し、自分ができてきたこととまだ無理なことが、客観的にわかってくると、ステージでの緊張が変わります。漠然とした不安、気負い、は相当和らぎます。これは、学ぶ者のレヴェルに関係ありません。昨日より良くなれる!という希望がある学びは、大げさかもしれないけれど、生きる力にさえなります。

以前の奏法は「鍵盤をおさえこんでいた」ように感じます。はじめは、はっきりわからなかったのですが、「やってることが逆だ」と完全に気づいてしまい、今さらですが衝撃です。一歩学びが深まるごとに、いちいち衝撃をうける。私レヴェルでさえ、こんなに違いがわかってくるんですよ。

もし、漠然と「上手くなっている気がしない」と、感じたり、何かが足りない、と問題意識を感じられる方、ロシアピアニズムという奏法があるということを知っていただきたいです。大野先生の御著書「響きに革命を起こすロシアピアニズム」は、是非お読みいただきたいですが、読んだだけででわかるなら苦労はしません。それだけではなく、実際に体験していただきたいなあといつも思います・・・・・各地に講師の先生がおられると思います。

ちなみにロシアの曲を弾くためだけの奏法という意味ではありません。御著書に詳しく説明があります・・・

ピアノへの向き合い方が180度変わります。