楽しい?
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2022年5月31日のブログです。
レッスンの途中で「楽しい?」という問いかけをしてしまうことがあります。
どういうときかというと、「こう見えて、自分から楽しくやっているんだよなあこの子は」という気持ちが、ふとわいてきた時とか。
こう見えて、というくらいなので、一見、もたもた弾いていたり、引っ掛かりながら自力で解決していく姿などだったりしますが、簡単に手助けをせずじーっと観察していると、なんだか、生徒が楽しんでいることが伝わってきて
「楽しい?」
などと、唐突に問いかけたりしてしまうわけです。
大きくうなずいてくれると、心底うれしくなりますね。
そりゃあ楽しいだろうと思います。
自分で積み重ねた練習により一歩一歩身につけた力で、楽譜を読み、鍵盤に触れ、音楽にしていくのですから。
自力で弾けるようになることで、次に解決すべき課題も、生徒は自分から見つけることができていきます。特に小さいうちは、本人が気づかないことを先回ってあれこれ注意することよりも、気づくように仕向ける、見つけられるように誘導する、という感じです。
小さな一歩を大事に大事に、と、心がけているつもりです。
クラシックピアノの場合は、楽譜を読むことと弾くことは、切り離せません。進度はゆっくりでも、丁寧に自力で進んでいくことが本当に大切だし、楽しみだけではなく、自信にもつながると思います。
大人の場合は、人生経験の上にピアノを学ぶわけですから、技術だけではなく、気づきや感動といったことの幅もぐんと広がり、深まっていく、というわけです。
ピアノは、生涯楽しめる、ほんとうに素晴らしい楽器です。