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そろそろ指のことを

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2023年12月8日のブログです。

レッスン開始から1年、2年、幼児の場合は3年ということもありますが、導入でさまざまゆっくりのんびりレッスンを重ね、練習時間や量の指図もせず(課題は多めに出していますが、やれなくても絶対叱ることはない)、そんな風に時間を重ねてピアノストレスがない状態を作ってから、指のトレーニングにうつります。

身体全体の話をさんざんしてから、ということです。

個人差はありますが、ある程度楽譜と仲良くなり、自力で初歩の譜読みができるようになり、1度でも発表会で演奏してみることを経験しますと、その先は、いろいろなあり方が可能だということが、生徒さん側も、わかってくると思います。

ここまで来れた生徒さんに、ようやく、指のこと、運動的な練習の実践を勧め、練習量に目標なども与え始めます。これをしないのは、ある意味無責任ですから。あくまでも個人的見解であることを示した上で、練習の在り方の理想を伝えます。

私が、そろそろ指のことを伝えよう、と、思った時が、本当のその子のスタートかな、と、ふと今感じています。

ここから頑張れば、ぐんぐん上達していくでしょうし、頑張れずゆるゆるだったとしても、これまで通り、自分のペースで楽しみながらゆっくり進歩していける、というわけです。先行きに不安がない状態、これって実はとても大事なことではないでしょうか。

何度も言いますが、一曲のクオリティーをあげるためにそればかりやるよりも、より多くの譜読みができるようになることが、先だと思います。もちろん、努力なしにできることではありませんが。

一つのステージで良い評価を得る喜びよりも、自力でたくさんの曲をどんどん弾ける喜び、より良い響きを生み出す喜びを、私は、優先したいと思っています。