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レッスンを受けるということ

2020年5月3日公開のブログです。

皆さまこんにちは。

私は、ロシアピアニズムに出会って学ぶようになる前から、長い間、レッスンを受けるということは重ねておりましたが、その頃は、一人の先生に毎月通いその先生の門下になる、という形ではなく、ワンレッスン式で色々な先生にアドバイスを頂いていました。

ピアニストとして経歴があったり、指導の成果が有名だったり、そういう先生に受けられる機会をねらって申し込み、体験を重ねてきました。(中には、ある程度定期的に、あるいは、数年にわたり年に数回お世話になった先生もあります)

そうした体験の中で、教わるだけでなく、教え方そのものも学んでこれたと思います。偉そうな先生は一人もおられませんでした。どの先生も、ご自分のことをまだまだ成長させたい、と、思っておられるのが伝わり、演奏に向かう姿勢や、様々なことをも学べました。お世話になったことのあるすべての先生に、心から感謝しています。何かしらの影響は、受けていると思います。(私は、ピアノ教師になってからはご自分で演奏活動をなさっている先生にしか教わりませんでした。)

人の姿に学ぶ、ということは、間違いなくあると思います。また、教える人間としての学び・・・講座ではなく、個人レッスンでしか得られない宝がたくさんあると思います。何より、自分の技術を確認するためにも。

・・・ここから、現在の話になります。技術面においては、ロシアピアニズムで検索すると、筋肉の使い方とか、細かく説明してくれているピアニストさんのブログその他、情報はたくさん出てきます。これらを読んだだけで、使い方ができる人たちも世の中にはいるのでしょうか。超凡人の私には、できませんでした。

実際にレッスンを受け始めてからも、そう簡単にはいきませんが、一回一回の弾き方を見てもらい、良くないところを指摘、あるいは手本を示して(動き、響きで)頂き、自分のやっていることとの違いを認識することで、いったんがっかりし(ここ重要)、また、気を取り直して練習を重ね、レッスンを受ける・・・・この積み重ねでしか、身につかないと思います。

逆に言えば、身体で覚えることを重ねていってはじめて、理論が理解できるというか。

(理論を知ってできるというわけではない。でも、理論の存在は、とりかかりとしてはじめに知っている必要もあるとは思います)

どの程度の曲が弾けるとか、そういうことではなく、まずは「基本の発声」を見て頂くのが、今のレッスンです。

昔の奏法でも、音が固い、柔らかい、深い、綺麗、と、音色について人によって違いがあると思ってきました。しかし、衝撃的なことに、この奏法に出会い、それができている演奏を知ってしまってからは、一般的な奏法は「どれもほとんど同じように」聴こえるのです。もちろん、演奏者の音楽性とか、気持ちとか、そういうものも感じますが、それでも、のっぺりして聴こえる。

深くて柔らかい音だ、と感じていたものが「重い」、軽やかで綺麗、と感じていた音が「浮いている」といったように、聴いた感想も変わってきています。

・・・他人の批判ではありません。ただ、自分がレッスンを受けてきた成果を正直に書いています。

良いレッスンを受けていくと、耳が変わります。

もともとの才能や、手の性質、指の性質に左右されるのが、私が昔教わったやりかたです。でも、それはわたしにとっては苦しかった。今学んでいることは、「身についたら結果として楽」な奏法であり、「楽に身につく」ものではありません。(そんなもの、もしあったとして、インスタントの限界があるでしょう)ただ、身につける過程で、自覚できる変化もあるし、つらくはありません。そして、なにより希望があります。様々な音色で、末永いピアノライフを楽しもう!という・・・

学びの途中で発信していいものか、いつもちょっと考えるのですが、多くの人があちらこちらで発信しまくっている時代、わたしごときが何を語ったところで、気にする人もいないだろう、と思うようにもなりましたし、また、学びの途中で感じることを発信するのもそれはそれで意味があるような気もいたします・・・

生徒さんへの的確な技術面のアドバイスは、教師の自分自身への問題意識なしには、難しいと思います。ピアノを教えるって、ほんとうは、簡単ではないのです。