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ショパン

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年7月15日のブログです。

ネットで連日ショパンコンクール予備予選の様子を聴くことができ、あっという間に時間が過ぎていってしまいます。

世界から集まったコンテスタントの方々の個性ある演奏は、ピアノという楽器の奥深さ、面白さ、可能性をまざまざと見せられます。そしてそれぞれの音楽の表現に圧倒させられます。同じ楽器でこうも違う音が出るのかと、その弾き方と音色から、感じさせてもらえることもたくさんあります。また、何時間聴いていてもショパンという作曲家への「憧れ」が募っていくばかりですし、同じ曲を何度聴いたとしても飽きることがないのは、ものすごいことですね。

・・・「聴く」「聴いて何かを感じる」ということ一つをとっても、人にはいまの個性が出るのだと思います。(見る、も同じですよね)

個性は、変わっていけるものだと思います。

弾く、歌う、聴く、見る、感じる・・・というときに、今の自分の個性が反映されているんだなあと思ってみると、嬉しくもなります。

歳を重ね、感動の幅が広がっていく実感、とでもいいますか。

最近は、ひと昔前とは感じ方がずいぶん変わったなあとはっきり思うことが多いです。

・・・そして、先ほどYouTubeで色々聴いていく中、ソフロニツキーのショパンのバラードを聴いたとき、ああ、ピアノで表現するということは「弾く」ということから離れることなんだなあ、と、心底思いました。ピアノという楽器を少しでも自在に扱えるようになりたくて学んでいるのは、「立派に弾けるようになる」ためではなく、「弾くんじゃなくて表現できる」ようになるためなんだなって。

子どものころ、「CHOPIN」という表紙の楽譜を手にした時の感動も覚えています。5年生か6年生くらいの頃、ワルツを初めて弾いたときのうれしさ、忘れません。身体が小さかったので、ようやくペダルを踏めたうれしさもありました。こうして遠い記憶を思い出してみるのもたまにはいいですね。

今は、毎日必ずショパンの何かを練習しています。日常の中の幸せな時間です。

ピアノを習い始めたら、ショパンの曲が弾けるまでは続けてみよう、というのもいいと思います。たくさんの素晴らしい作曲家の中でも、ピアノを弾く者にとってショパンはやっぱり特別です!