歳とともに

盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」

2021年8月30日のブログです。

レッスンで、「先生が演奏してくれるのが楽しみです」という生徒さまの言葉を聞くと、本当にうれしいです。そうだろうな、と思ってやっていることがちゃんと伝わっているのはありがたいことです。

言葉での説明ももちろん色々しますが、実際に音を出しながら説明することが多いです。

そうすることで、レッスンが立体的になっていると感じます。

生徒と同じ楽器を教師が弾いてみて、違う音色が出る、ということが大事だと思うのです。あれ、どうしてかな、と思えば、必ず観察します。私自身が生徒の立場の時、先生の真似をしたつもりでもすぐにそのような音にならなかった経験から、その理由を話しますと、生徒さんは納得し、安心してコツコツ積み重ねることを楽しみながらやろうとしてくださいます。技術物は、細かい方法をできる限りお伝えすることが教える側の責任だと思っています。そして、何を身につければどんなふうになれるか、を、折に触れお話しするようにしています。

小さい子の時は、レッスンの後に、弾いてあげたりもします。これは、ドレミ・・・にとらわれず、ピアノ演奏そのものにあこがれを感じてほしいという気持ちもあってのことです。

ピアノの練習は本当に楽しく、いくつになっても上達していけるものだということ、歳とともに演奏の喜びが増していくものだということが、私自身の姿を通して生徒の皆さんに伝わっていることを、いつも願っています。