本当の厳しさとは
盛岡市ピアノ教室「ミチコピアノアカデミー」
2021年1月17日のブログです。
子供の頃、1日最低何時間とか、何回とか練習の時間回数を多くやるよう指示されていました。遊ぶ時間はほとんどありませんでした。
やれていないと怒られるのがこわくて、半ばびくびくしながら、でも頑張ってやっていたように思います。そのころの訓練は、間違いなく私自身の細胞の一部となり、心身を鍛えられ、こうして教える立場になることもできました。感謝しています。
「きびしい」という印象を当時は持っていましたが、時を重ねて、様々な先生のもとで研鑽を積むことをやめずにここまで歩んできて思うのは、あの頃は「ほんとうの厳しさ」というのとは、ちょっと違ったかな、ということです。
「多くの宿題を出されて、できないと怒られていた」というシンプルなことだったのだと、今となっては思います。
・・・本当の厳しさというのは、自分に対して(その物事において)厳しい人間からしか出てこない。そして、そういう人は、本当の厳しさを、むやみに人に(生徒に)ぶつけない。でも、おだやかな中に「本当の厳しさ」は必ず存在している。そんな風に思うのです。
妥協を許さない、というのがある意味厳しさだけれど、「妥協」してはならないポイントがどこなのか、を、近視眼的ではなく見ることのできる力があること・・・ここが、教える人間の人間性にも関わってくることだとさえ、感じます。
広い意味で「見抜く目」を、どこまで養っていけるか。
教える人間としてできることは、あきらめず、中身をつけていく努力をしていく以外にありません。